「頭頸部外科手術と喉頭機能外科の進歩」ここまできた頭頸部外科手術と喉頭機能外科

DOI
  • 角田 晃一
    国立病院機構 東京医療センター臨床研究センター 人工臓器機器開発研究部

書誌事項

タイトル別名
  • Advances in Head & Neck Surgery and Phonosurgery: Editorial

抄録

額帯鏡に象徴される耳鼻咽喉科医が耳と鼻とのどをまとめて見る理由はこれらがきわめて密接な関係にあるからである. たとえば, 風邪をひくと鼻とのどに症状が出てやがて耳にも症状が出る. 耳が痛くて耳鼻科に行ったのに鼻やのども診察する理由は, 耳鼻咽喉科で扱うすべての器官が1つの空洞でつながっているからで, 当然鼻が悪くなると耳が痛くなったり, のどが痛くなったりしやすい. 単純にのどと表現されるが, 一般にいわれているのどには耳鼻咽喉科のうちの"咽"つまり咽頭と, "喉"つまり喉頭がある.<br>咽頭の一部は口の中で他科でも舌圧子と懐中電灯で観察可能な範囲であるが, 喉頭はちょうどのどぼとけの部位にあり, また上咽頭と下咽頭は耳鼻咽喉科が特殊な機器をつかって初めて見える部位である.<br>本特集では, 医療購読者層が誇る世界のトップレベルの頭頸部外科医, 喉頭機能外科医, 音声外科医に執筆を依頼した. 最初に耳・鼻・咽頭・喉頭それぞれの関係, 機能について, 今一度理解を深める意味で簡単に解説し, それぞれの医療技術の進歩と問題点をこれらの専門家に述べていただく.

収録刊行物

  • 医療

    医療 60 (4), 239-241, 2006

    一般社団法人 国立医療学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282681291541248
  • NII論文ID
    130004316631
  • DOI
    10.11261/iryo1946.60.239
  • ISSN
    18848729
    00211699
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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