リンゴすす斑病菌の果実感染量を低減させる殺菌剤の選抜と効果的な散布時期の検討

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タイトル別名
  • Screening of Fungicide for Reducing Infection Density of Sooty Blotch (<I>Gloeodes pomigena</I>) on Apple Fruits and its Effective Application Period
  • リンゴ ススハンビョウキン ノ カジツ カンセンリョウ オ テイゲンサセル サッキンザイ ノ センバツ ト コウカテキナ サンプ ジキ ノ ケントウ

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抄録

9月の薬剤散布を省略することを目的に, この時期の防除対象となるリンゴすす斑病の果実感染量を低減させる殺菌剤を選抜し, その効果的な散布時期を検討した. 9月を無防除とし, 8月上旬に散布する防除薬剤の影響を検討したところ, トリフロキシストロビン水和剤 (Tri) 他3剤が, 対照のキャプタン・ホセチル水和剤に比べて高い防除効果を示した. この防除試験区内で実施した果実曝露による感染試験 (曝露試験) では, Tri他3剤は9月前半に曝露した果実の発病程度が対照剤に比べて低く, Triの発病程度が最も低かった. Triの8月上旬散布による防除効果は8月下旬散布に比べて優れ, この試験区内で9月後半に曝露した果実の発病程度も, 8月上旬散布が最も低かった. 以上から, 9月を無防除とした防除体系において, Triを8月上旬に散布することで, 9月の果実感染量が減少し, 収穫時の果実発病を低減させることができると考えられた.

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