Cysteine化合物の抗生物質に及ぼす影響 第2報

書誌事項

タイトル別名
  • EFFECTS OF CYSTEINE COMPOUNDS ON ANTIBIOTICS II
  • Cysteine化合物の抗生物質に及ぼす影響-2-Pectite(L-Methylcysteine hydrochloride)と抗生物質とのヒト体内における相互作用
  • Cysteine カゴウブツ ノ コウセイ ブッシツ ニ オヨボス エイキョウ
  • INTERACTION OF PECTITE® (L-METHYLCYSTEINE HYDROCHLORIDE) WITH ANTIBIOTICS <I>IN VIVO</I>
  • Pectite®(L-Methylcysteine hydrochloride)と抗生物質とのヒト体内における相互作用

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抄録

先に, われわれは第1報1) において, Cysteine化合物と抗生物質の相互作用について, in vitroで抗生物質の最小有効阻止濃度(MIC)に対するCysteine化合物の影響について報告した。今回は, このうちL-Methylcysteine hydrochloride (Mecysteine, ペクタイト®) をとり挙げた。<BR>抗生物質としては, 第1報1) において, Mecysteineの臨床用量での卑清中濃度に近似と思われる25mcg/mlの濃度で力価の低下がみられたSodium cephaLothin (CET), Cephalexin (CEX), Lincomycin hydroghloride(LCM)のうち, 経ロ剤のあるCEX, LCMを選んだ。さらに龍華ら2, 3), 佐竹ら4, 5) の報告でレCysteineによつて力価の低下が報告されているAmpicillin (ABPC) を選び, ヒトにおける抗生物質の血清中濃度を指標として相互作用について検討した。<BR>対象は, 志願者15例をABPC, CEX, LCMの3群 (各群5例) に分け, 投与方法は, 各群とも同一例に先ず抗生物質を単独投与し, 1週間後, 抗生物質 +Mecysteine 100mgの併用投与をおこなつた。<BR>その結果, Mecysteine 100mgとABPC 250mgまたはCEX 250mg, LCM 500mgとの同時1回経口投与による血清中濃度は, ABPC, CEX, LCMの単独投与とそれぞれほぼ同等の血清中濃度が得られ, 有意な差はみとめられなかつた。

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