舌潰瘍をきたした南米型分芽菌症の1例

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  • A case of South American Blastmycosis

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抄録

64歳男性の舌, 口腔底に生じた多発難治性潰瘍の1例を報告した. 初回の生検で結核症と診断し内服治療を行ったが無効であった. そのため確定診断と治療を兼ねて, YAG-laserを用いて病変の切除生検を行つた. その病理組織所見から, 真菌の一種である南米型分芽菌症 (South American Blastomycosis) と診断された. 本症はわが国では非常に稀な疾患であるが, 口腔咽頭粘膜や頸部リンパ節が主な病変部位であり, 舌・口腔粘膜の潰瘍性あるいは肉芽腫様病変の鑑別診断の一つとして念頭におくべき疾患と思われた.

収録刊行物

  • 耳鼻と臨床

    耳鼻と臨床 42 (6Supplement3), 929-932, 1996

    JIBI TO RINSHO KAI

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