嚥下口腔相における食塊移送能の検討

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  • Bolus transport during oral phase of swallowing

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抄録

ビデオ下咽頭食道透視検査により口腔相における舌運動と食塊移送を分析した. 極座標系での舌表面の運動はexpansion (求心性運動) とcontraction (遠心性運動) で表わされた. 嚥下障害患者では, contraction終了 (T100), expansionからcontractionへの転換 (Tx), 舌骨挙上開始 (Ty) が対照者に比し有意に遅延していた. しかしTxとTyの間隔は両群で差がなかった. これらの結果から, expansionからcontractionへの舌運動が咽頭期嚥下の遂行に影響をおよぼしている可能性が示唆される.

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