声帯良性腫瘍の術後に発生した喉頭嚢胞

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  • A case of laryngeal cyst caused after the microsurgery with KTP laser

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抄録

声帯腫瘍の術後に生じた喉頭嚢胞症例を経験した。術後しばらくしてから仮声帯の腫脹ならびに前連合付近の突出を認め、それらにより著しい嗄声を来したため切除、標本中に腺組織を認めたことから喉頭嚢胞 (saccular cyst) と診断した。嚢胞発生の原因解明は困難であるが、少なくとも以前の手術侵襲が契機となっていると考えられる。同部への安易なレーザー使用は避けるべきであるし、仮に使用しなくてはならないケースでは、喉頭室を広く開放する程度まで仮声帯を広く切除するべきである。

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