症例 心室中隔欠損閉鎖術後12年目に発症し,パッチ上に疣贅形成を認めた黄色ブドウ球菌性心内膜炎の1治験例
書誌事項
- タイトル別名
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- Staphylococcal infective endocarditis occurring 12 years following complete patch closure of a ventricular septal defect
抄録
症例は14歳男児.2歳8カ月時に心室中隔膜様部欠損に対しパッチ閉鎖術を施行された.<BR>平成3年5月,不明熱の精査目的で入院したところ,咽頭培養と血液培養で黄色ブドウ球菌が検出され,断層心エコー図で心室中隔パッチ上に疵贅の付着を認めた.抗生剤投与により解熱し,疵贅の縮小とエコー輝度の増強を認めた.13週間後に抗生剤を中止したが16週間目に発熱し,血液培養で再び黄色ブドウ球菌が検出された.その後は抗生剤投与に反応せず,疵贅は拡大傾向を示し,肺塞栓症の合併も認めたため,手術的に切除した.疵贅は2.0×1.8cmでパッチと連絡があり,中隔壁は著明に肥厚していた.同時にVSDの完全閉塞も確認された.<BR>VSD術後遠隔期の感染性心内膜炎の頻度は少なく,完全閉鎖の確認された報告は極めてまれである.また黄色ブドウ球菌を起炎菌とし,パッチ上に疵贅形成をきたした報告はない.
収録刊行物
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- 心臓
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心臓 25 (10), 1193-1198, 1993
Japan Heart Foundation
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680462764800
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- NII論文ID
- 130004412861
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- ISSN
- 05864488
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可