臨床 VVIペースメーカー植え込み例における左房内血流動態と脳梗塞の関連についての検討
書誌事項
- タイトル別名
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- The relationship between stroke and hemodynamics within the left atrium in patients with atrial fibrillation and implanted with VVI pacemaker
- 心房細動例との比較
抄録
心房細動例を対照群として,VVIペースメーカー植え込み例における左房内血流動態と脳梗塞の関連について検討した.対象は心房細動32例(男24例,女8例,年齢63.5±11.7歳:A群),VVIペースメーカー植え込み21例(男13例,女8例,年齢71.7±6.4歳:V群)である.V群は,Va群:心房細動9例(男7例,女2例,年齢69.6±7.5歳)とVs群:洞不全症候群10例+房室ブロック2例(男6例,女6例,年齢73.3±5.1歳)の2群に分けた.経食道および経胸壁心エコー・ドプラー法を用いて左房内モヤモヤエコーの有無・肺静脈血流速度・左心耳内血流速度・左房径・左室拡張終期径・%FSを評価し血流動態の指標とした.ヘマトクリット・トロンボキサンB2・フィブリノーゲン・Dダイマー・フィブリノペプタイドA・トロンビン-アンチトロンビンIII複合体を測定し血液凝固活性亢進の指標とした.Va群では44%に左房内モヤモヤエコー,33%に脳梗塞の合併を認めA群の13%,6%より多かった(p<0.05).Vs群では左房内モヤモヤエコー,脳硬塞の合併を認めなかった.トロンビン・アンチトロンビンIII複合体はA群よりVa群で高かった(p<0.05).以上より,Va群ではA群より左房内モヤモヤエコーを高率に認め,かつ凝固準備状態が活性化した状態にあり脳梗塞を合併しやすいと考えられた.
収録刊行物
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- 心臓
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心臓 26 (7), 706-710, 1994
Japan Heart Foundation
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詳細情報
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- CRID
- 1390282680463659904
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- NII論文ID
- 130004413226
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- ISSN
- 05864488
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可