第12回心臓性急死研究会 心室頻拍を伴う心サルコイドーシスへのアミオダロンの投与経験

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タイトル別名
  • Amiodarone induced pulmonary toxicity in patients with myocardial sarcoidosis

抄録

心室頻拍を伴う心サルコイドーシス3症例へのアミオダロンの投与について検討した.心サルコイドーシスはUCGにて中隔基部の菲薄化や左室駆出率低下,ガリウムシンチでの取り込み所見および,前斜角筋リンパ節生検で診断した.心室頻拍は多剤耐性で,停止にはカーディオバージョンを要したためアミオダロンを400mg/日で開始し,2週間後に200mg/日へ減量した.全例で心室性不整脈の減少を認め,有効と思われた.心サルコイドーシスに対してプレドニゾロン(PSL)40-60mg/日を開始した.PSLの減量中にDLCO低下(2例),X線写真上間質性陰影(1例)を認めアミオダロンを中止した.心サルコイドーシス3症例にアミオダロンを投与し早期に全例で肺毒性を認めた.<BR>アミオダロンによる肺毒性機序にサルコイドーシスの免疫学的病態が関与する可能性がある.心室頻拍を呈する活動期心サルコイドーシスのアミオダロン投与時期は慎重に検討する必要がある.

収録刊行物

  • 心臓

    心臓 32 (Supplement5), 69-74, 2000

    Japan Heart Foundation

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205486607744
  • NII論文ID
    130004414603
  • DOI
    10.11281/shinzo1969.32.supplement5_69
  • ISSN
    05864488
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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