研究会 第35回理論心電図研究会 テーマ : イオンチャンネルから見たQT延長, ST異常, T・U波の異常 QT延長症候群

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タイトル別名
  • Long QT syndrome

抄録

先天性QT延長症候群の多くは心筋イオンチャネル遺伝子異常に起因し,遺伝的多様性があり複数のカリウムチャネル遺伝子(KvLQT1・HERG・KCNE1・KCNE2)と一つのナトリウムチャネル遺伝子(SCN5A)に変異が同定されている.カリウムチャネル孔はαサブユニットの4量体から構成されるが,常染色体優性遺伝のRomano-Ward症候群では変異型サブユニットが野生型サブユニットと異種4量体を形成しその機能を抑制するため,ドミナントーネガティブ型抑制を呈する.また,HERGチャネルはユニークなキネティックスを有し,これを修飾する変異では臨床像にも影響をもたらす.一方,ナトリウムチャネルは6回膜貫通型ドメインを4個タンデムにつないだα サブユニットの単量体からなるため,ドミナントーネガティブ型抑制は示さず,不活性化を障害し活動電位プラトー相にも持続性電流をもたらすため心筋再分極が障害される.

収録刊行物

  • 心臓

    心臓 33 (4), 322-329, 2001

    Japan Heart Foundation

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680463622912
  • NII論文ID
    130004414663
  • DOI
    10.11281/shinzo1969.33.4_322
  • ISSN
    05864488
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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