第2回 不整脈薬物治療フォーラム IKrブロッカーE4031の逆頻度依存性不応期延長効果に対する長期心房高頻度刺激による電気的リモデリングの影響

DOI

書誌事項

タイトル別名
  • Effects of chronic atrial rapid pacing-induced electrical remodeling on reverse use-dependent prolongation of effective refractory period induced by Ixr blocker, E4031

抄録

房室結節アブレーションを施行し,80/分で心室ペーシングを行い,400/分の心房高頻度刺激を3週間施行して作成した房室結節遮断イヌ心房高頻度刺激モデルを用いて,電気的リモデリングの特徴から,IK,プロッカーE4031の効果を検討した.E4031投与量は,導人時に30μg/kg/3分(iv)で,維持量は0.1μg/kg/分(div)であった.本モデルにE4031を投与したところ,不応期延長作用として,逆使用頻度依存性の消失,徐脈下での不応期延長作用の低下を認めたが,頻脈下での不応期延長作用は保たれた.しかし,心房細動の誘発率・持続時間には,明らかな改善効果は認められなかった。以上から,本モデルにおける心房細動の機序として,心房有効不応期の短縮や伝導速度の低下以外の要因の関与が示唆された.

収録刊行物

  • 心臓

    心臓 37 (9), 783-784, 2005

    Japan Heart Foundation

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205491254272
  • NII論文ID
    130004415467
  • DOI
    10.11281/shinzo1969.37.9_783
  • ISSN
    05864488
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

問題の指摘

ページトップへ