第18回心臓性急死研究会 植込み型除細動器(ICD)再植込み時に残存リードの干渉および除細動閾値の上昇にて皮下アレイリードを植込んだ右胸心の症例

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タイトル別名
  • Dextrocardia who needed subcutaneous lead array due to residual lead interference and high defibrillation threshold on ICD reimplantation

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抄録

肥大型心筋症,右胸心の68歳,男性.非持続性心室頻拍あり,2002年11月心臓電気生理学的検査(EPS)にて心室細動が誘発され翌月,右鎖骨下よりDDD型植込み型除細動器(ICD)植込みを施行した.2004年10月よりICD挿入部の切開線に膿皮症を認め,2005年4月に入院し感染ICD摘出術を施行,ジェネレータと心房リードは除去できたが,機能的右室心尖部に留置されていたデュアルコイル心室リードは癒着があり除去できなかった.その後,左鎖骨下よりICD再植込み術を施行した.まず新規シングルコイル心室リードを機能的右室心尖部に植込み,次に心房リードを植込んだところ心室リードの抵抗が測定不能となった.残存心室リードと機械的に接触干渉したためと考え機能的右室流出路に植込み位置を変更したがICD作動確認テストにて除細動できず,心室内のみへのリード植込みは困難と考え心室リードを機能的右室流出路に,皮下アレイリードを心尖部皮下に留置,ICD作動確認テストにて除細動可能となり手術を終了した.稀な症例と考え報告する.

収録刊行物

  • 心臓

    心臓 38 (Supplement3), 92-97, 2006

    Japan Heart Foundation

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