書誌事項
- タイトル別名
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- The efficacy of topical estrogen application on the pealed vaginal wall after vaginectomy in a case of VAIN3 ; a case report
- 症例報告 腟切除創部にエストラジオールゲル製剤を塗布し,機能的腟を再生し得た1症例
- ショウレイ ホウコク チツセツジョソウブ ニ エストラジオールゲル セイザイ オ トフ シ,キノウテキチツ オ サイセイ シエタ 1 ショウレイ
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抄録
腟上皮内腫瘍grade3(vaginal intraepithelial neoplasia, grade 3 ; 以下VAIN3)は病変を根治することが難しく,腟完全切除や閉鎖を要するため,最終的に排尿障害や性交能喪失に至ることは少なくない.一方で,悪性腫瘍手術において,根治性だけでなく,術後QOL低下への配慮を求められることが多くなってきた.今回われわれは,子宮頸癌術後の難治性VAIN3に対して腟切除を行うも,機能的腟壁再生が可能であった1例を経験したので報告する.症例は47歳未経妊.子宮頸癌Ia1期およびVAIN3に対し,単純子宮全摘出術,両側付属器切除術,腟壁CO2レーザー蒸散術を施行,1年7カ月後にVAIN3再発を認めた.腟壁CO2レーザー蒸散術を施行したが,その2カ月後に再度VAIN3を認めたため腟切除術を施行した.腟切除創面は被覆せず,術後にエストラジオールゲル製剤の塗布を3カ月間続けたところ腟上皮の再生を認め,機能的腟の温存が得られた.本治療法は比較的簡便かつ低侵襲であり,間質浸潤のないVAIN症例には根治および術後QOL保持の両面で有用である.〔産婦の進歩66(2): 114-118,2014 (平成26年5月)〕
収録刊行物
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- 産婦人科の進歩
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産婦人科の進歩 66 (2), 114-118, 2014
近畿産科婦人科学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001204948156928
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- NII論文ID
- 130004438610
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- NII書誌ID
- AN00099490
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- ISSN
- 13476742
- 03708446
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- NDL書誌ID
- 025521944
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可