犬の膣壁に由来した線維腫の1例

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タイトル別名
  • A Case of Vaginal Wall-derived Canine Fibroma
  • イヌ ノ チツヘキ ニ ユライ シタ センイ シュ ノ 1レイ

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抄録

15歳齢のポメラニアン、未避妊雌が外陰部からの腫瘤の突出を主訴として来院した。腫瘤は有茎性で長さが33mmの卵円形を呈し、吸入麻酔下で外科的に摘出した。病理組織学的検査で腫瘤は扁平上皮細胞に覆われ、内部には細長い紡錘形の腫瘍細胞が増生していた。腫瘍細胞は膠原線維から成る線維成分に富み、SMA免疫染色は陰性であった。Ki-67免疫染色では腫瘍細胞の陽性率は6.9%で非常に低く、細胞異型に乏しかった。以上の結果より、本症例は膣壁に由来した線維腫と診断した。

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参考文献 (5)*注記

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