私はこんな硬膜外麻酔を勧めます  脊椎・脊髄の形態を考慮した麻酔

書誌事項

タイトル別名
  • Morphological Considerations for Epidural and Spinal Anesthesia

抄録

  硬膜外麻酔 (硬麻) および脊髄くも膜下麻酔 (脊麻) を施行する際には, 脊椎・脊髄の形態を正しく把握しなければならない. 馬尾神経は体位を変えると, くも膜下腔内で位置する場所が移動する. 仰臥位では, くも膜下腔内背側に左右対称に位置するが, 側臥位になると重力方向に大きく偏位する. そして, くも膜下腔は硬膜外注入によって後方から, 妊婦では前方硬膜外腔の静脈の怒張によって前方から圧迫され狭められる. また, 肥満者に特有の硬膜外脂肪腫症や脊柱管狭窄症などの病的状態の脊椎・脊髄においても, その形態に注意しなければならない. これらの形態学的問題は, 今まであまり論じられることがなかったが, 硬麻や脊麻を施行する際には, 基本的かつ重要なことである.

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282679737037312
  • NII論文ID
    130004449584
  • DOI
    10.2199/jjsca.26.550
  • ISSN
    13499149
    02854945
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • Crossref
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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