飼育したケガニ幼生の走光性，鉛直分布，体密度と外部形態の発育に伴う変化

• 市川 卓

  (独)水産総合研究センター北海道区水産研究所厚岸庁舎

• 那波 洋子

  東京海洋大学大学院海洋生物資源学部門

• 浜崎 活幸

  東京海洋大学大学院海洋生物資源学部門

• 村上 恵祐

  (独)水産総合研究センター本部経営企画部

書誌事項

タイトル別名

• Ontogenetic changes of phototaxis, vertical distribution, body density and external morphology during larval development in the horsehair crab <i>Erimacrus isenbeckii</i> reared in the laboratory
• シイク シタ ケガニヨウセイ ノ ソウコウセイ,エンチョク ブンプ,カラダ ミツド ト ガイブ ケイタイ ノ ハツイク ニ トモナウ ヘンカ
• Ontogenetic changes of phototaxis, vertical distribution, body density and external morphology during larval development in the horsehair crab Erimacrus isenbeckii reared in the laboratory

抄録

ケガニの種苗生産では，幼生の沈降死現象が問題視されている。沈降死防除技術を開発する基礎として，幼生の走光性，鉛直分布，体密度，外部形態を調べた。ふ化ゾエアは正の走光性を示し，以後は負の走光性が強くなった。特に，620 nm 以上の長波長で負の反応が強かった。ふ化当日の幼生は縦型容器内で浮遊したが，以後は沈降した。幼生の体密度は海水比重より大きく，沈下抵抗に関わる体の突起状部位は発育に伴い縮小した。ケガニ幼生は明条件下では沈降しやすいことから，暗条件や長波長を利用した飼育方法を検討する必要性を指摘した。<br>

収録刊行物

• 日本水産学会誌

  日本水産学会誌 80 (3), 349-359, 2014

  公益社団法人 日本水産学会

キーワード

• ケガニ
• 種苗生産
• 浮遊性
• 幼生

詳細情報

• CRID: 1390282681393285248
• NII論文ID: 130004451288
• NII書誌ID: AN00193422
• DOI: 10.2331/suisan.80.349
• ISSN: 1349998X
• ISSN: 00215392
• NDL書誌ID: 025555469
• Web Site: https://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/2010872692
• Web Site: https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I025555469
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • IRDB
  • NDL
  • Crossref
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可