MRI検査にて異なる信号パターンを示したDesmoplastic fibroblastomaの2例

DOI
  • 橋本 憲蔵
    熊本大学大学院生命科学研究部運動骨格病態学分野
  • 岡 潔
    熊本大学大学院生命科学研究部運動骨格病態学分野
  • 薬師寺 俊剛
    熊本大学大学院生命科学研究部運動骨格病態学分野
  • 佐藤 広生
    熊本大学大学院生命科学研究部運動骨格病態学分野
  • 水田 博志
    熊本大学大学院生命科学研究部運動骨格病態学分野

書誌事項

タイトル別名
  • Magnetic Resonance Imaging Findings of Desmoplastic Fibroblastoma: A Report of Two Cases

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抄録

異なるMRI像を呈したDesmoplastic fibroblastomaの2例を報告した.【症例1】25歳,男性.右浅指屈筋内の病変はMRIにてT1WIで軽度高信号,T2WIで低信号と高信号の混在を呈し,Gdにて不均一に造影された.【症例2】34歳,男性.左三角筋内の病変はT1WIで低信号と等信号の混在,T2WIで比較的均一な低信号を呈し,Gdにて辺縁により強い不均一な増強効果を認めた.【考察】Desmoplastic fibroblastomaは,MRI所見において,T2WIで低信号を呈する膠原線維成分領域と高信号を呈する線維芽細胞の高細胞密度領域の組み合わせにより,複雑な信号強度を示すことが報告されている.本報告の2例においても,膠原線維領域での線維芽細胞の密度および粘液状基質の多寡により,MRIのT2WIにて異なる像を示すものと考えられた.

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