チェンマイ盆地における地下水中のフッ素除去を目的としたＮＦ膜プロセスの評価

• 松井 康弘

  東京大学大学院　工学系研究科

• 武田 智子

  東京大学大学院　工学系研究科

• 滝沢 智

  東京大学大学院　工学系研究科

• WONGRUENG Aunnop

• WATTANACHIRA Suraphong

書誌事項

タイトル別名

• EVALUATION OF NANOFILTRATION PROCESS FOR FLUORIDE REMOVAL FROM GROUNDWATER IN THE CHIANG MAI BASIN

抄録

タイ北部のランプン市周辺では高濃度のフッ素を含む地下水を飲用しているため，健康被害が拡大している．本研究では，同地域の地下水水質を明らかにするとともに，地下水中のフッ素除去を目的に建設されたNF膜ろ過プラントについて，原水水質に対する前処理の妥当性，運転状況，処理性能を調査し，膜ファウリング等への影響を評価した．<br>　同地域の地下水は弱アルカリ性であり，NF膜ろ過プラントにより高いフッ素除去率を得ているが，炭酸カルシウム濃度が高く，スケールによる膜ファウリングを起こしやすい状態であった．これらのプラントは同じ前処理工程を採用し，NF膜は50％以下の低回収率で運転されている．回収率，pH及び前処理槽の性能を変化させた場合の膜濃縮水の水質をシミュレーションし，膜ファウリングを回避するための運転条件を提案した．

収録刊行物

• 土木学会論文集Ｇ

  土木学会論文集Ｇ 62 (4), 403-414, 2006

  公益社団法人 土木学会

キーワード

• groundwater
• fluoride
• nanofiltration
• calcium scaling
• membrane operation

詳細情報

• CRID: 1390001205255618816
• NII論文ID: 130004468738
• DOI: 10.2208/jscejg.62.403
• ISSN: 18806082
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • Crossref
  • CiNii Articles
  • KAKEN
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可