気管内肉芽治療にポリペクトミースネアとKTPレーザーを用いた1例

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タイトル別名
  • A Case Report of Endotracheal Granulation Treated by Polypectomy Snare and KTP Laser
  • 症例報告 気管内肉芽治療にポリペクトミースネアとKTPレーザーを用いた1例
  • ショウレイ ホウコク キカンナイ ニクガ チリョウ ニ ポリペクトミースネア ト KTP レーザー オ モチイタ 1レイ

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抄録

気管内挿管後に生じた大きな気管内肉芽により, 呼吸困難を生じた13歳女児の治療経験を報告する。本症例は, 小児で成人よりも気管内腔が狭い上に, 気管軟化症の後遺症と思われる気管前後径の狭小化や, 肉芽が気管の50%近くを占めるなどの不利な条件が重なって, 治療の困難が予想された。このため, 手術では, 肉芽を一度で大きく減量できる可能性のあるポリペクトミースネアを用い, KTPレーザーを補助的に使用した。手術中の換気障害をさけるため, 内径6 mmの経口挿管チューブと気管切開孔の2経路を使用して切除操作を行った。経口挿管チューブは麻酔器に接続し, 接続コネクターから, ファイバースコープとポリペクトミースネアをテープで固定して一体のものとしてから挿入した。気管切開孔から, 鼻手術用の鉗子を挿入して肉芽を把持してスネアをかけたのち, 通電切除した。残存する肉芽は, KTPレーザーで蒸散した。本症例の経験から, 大きな肉芽切除に, ポリペクトミースネアとKTPレーザーの併用が有用であることがわかった。しかし, これらの機器を使用する場合には, 燃焼事故などの合併症が発生しないように, 注意する必要があると思われた。

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