悪性胸腺腫に合併し, 長期間持続した陰部疱疹と疱疹性ひょう疽

書誌事項

タイトル別名
  • Persistent Genital Herpes and Herpetic Whitlow Associated with Malignant Thymoma
  • Persistent genital herpes and herpetic whitlow associated with malignant thymoma - Virological studies.
  • —Virological Studies—
  • —臨床ウイルス学的検討—

抄録

悪性胸腺腫患者に合併した陰部疱疹と疱疹性ひょう疽が, 長期にわたつて持続した1例について, 臨床ウイルス学的に検討した。患者血清は単純ヘルペスウイルス(HSV)に対し比較的高い中和抗体価を有していたが, リンパ球のレクチンによる芽球化反応は著しく低下しており, 病変の慢性化の背景に細胞性免疫の不全状態があると考えられた。陰部および手指の病巣から分離された2株のHSVはいずれも2型と判定された。制限酵素を用いたDNA解析により, 2株のウイルスDNA間に高い相似性が認められ, 陰部より手指へのHSVの波及を示唆するものと考えた。

収録刊行物

  • 西日本皮膚科

    西日本皮膚科 48 (1), 18-23, 1986

    日本皮膚科学会西部支部

参考文献 (15)*注記

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キーワード

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282679275918976
  • NII論文ID
    130004473195
  • DOI
    10.2336/nishinihonhifu.48.18
  • ISSN
    18804047
    03869784
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • Crossref
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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