メキタジンによる光線過敏症型薬疹の2例

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タイトル別名
  • Mequitazine-Induced Photosensitive Drug Eruption in Two Patients.

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抄録

症例1, 69歳男子。ゼスラン®内服中に手背に紅色丘疹が出現した。UVAのMEDが短縮し, 1%メキタジンのパッチテストと0.1%メキタジンのフォトパッチテストが陽性を示した。内服中止で軽快し, 内服誘発試験も陽性であった。症例2, 42歳女子。ニポラジン®内服中に露光部の紅斑が出現した。MEDは正常であったが, 1%ニポラジン®のフォトパッチテストで陽性であった。内服中止で皮疹は消失した。症例1は接触アレルギー+光毒性反応, 症例2は弱い光毒性反応と考えたが, なお試験薬剤濃度, 光線量, 併用内服薬の検索などの問題が残されていると思われる。

収録刊行物

  • 西日本皮膚科

    西日本皮膚科 53 (3), 478-482, 1991

    日本皮膚科学会西部支部

被引用文献 (1)*注記

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参考文献 (3)*注記

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