経過中に多彩な反応性皮疹がみられたB群らい

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タイトル別名
  • A Case of Borderline Leprosy Which Showing Various Reactional Features.

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抄録

B群らいの43歳の男性例を報告した。数回にわたる再発の既往があり, そのつど化学療法が不十分であった結果, 増悪とともにらい性結節性紅斑(ENL)が発症した。著者担当以後ofloxacin(OFLX)300mg1/2日とclofazimine(B663)300mg/週を開始した。約1ヵ月後, リバーサル反応をきたした。さらに約3ヵ月後, ENLに類似した所見がみられた。いずれもprednisolone(PSL)が有効であった。これら2回の皮膚病理組織像を, 約11年前の2回目の再発時に得られた組織像と比較すると, 皮膚付属器と神経組織の減少が著明であった。著者担当以後, 上記化学療法を規則的に継続するとともに, PSLの減量を進めた。上気道炎に罹患時, 炎症所見の増強を認め, PSLを一時的に増量した。現在PSL 10mg/日と5mg/日の交互投与で経過観察中である。

収録刊行物

  • 西日本皮膚科

    西日本皮膚科 58 (1), 89-93, 1996

    日本皮膚科学会西部支部

被引用文献 (1)*注記

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参考文献 (14)*注記

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