強皮症におけるレイノー現象に対するヒデルギン錠の臨床的有用性の検討

書誌事項

タイトル別名
  • Clinical usefulness of hydergine tablets for Raynaud phenomenon in scleroderma.

この論文をさがす

抄録

強皮症におけるレイノー現象に対するヒデルギン錠の臨床的有用性を検討する目的で3施設(東京大学医学部付属病院皮膚科, 東京大学医学部付属病院分院皮膚科, 金沢大学医学部付属病院皮膚科)における使用成績を集計, 解析した。ヒデルギン錠2 mg/日を計26例の強皮症患者に対して投与したところ有効12例, やや有効5例の成績が得られ有効以上が46.2%, やや有効以上が65.4%であった。副作用は26例中3例(11.5%), 顔面のほてり1例(3.8%), 頭痛1例(3.8%), 頭重感1例(3.8%)であり, これらは本剤の組成であるヒデルギンによる薬理作用と考えられたが重篤なものはみられなかった。以上より本薬剤は強皮症におけるレイノー現象に対して有用な治療薬剤であると考えられた。

収録刊行物

  • 西日本皮膚科

    西日本皮膚科 58 (5), 840-842, 1996

    日本皮膚科学会西部支部

参考文献 (5)*注記

もっと見る

キーワード

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ