アロポー稽留性肢端皮膚炎　　Ｅｔｒｅｔｉｎａｔｅ少量内服が著効を示した１例

• 村本 剛三

  萩市見島診療所

• 内平 孝雄

  山口県立中央病院皮膚科

• 亀井 敏昭

  山口県立中央病院病理科

書誌事項

タイトル別名

• A Case of Acrodermatitis Continua of Hallopeau Successfully Treated with Low-Dose Etretinate.
• —Etretinate少量内服が著効を示した1例—

抄録

我々は60歳女子の手指末梢に小膿疱を生じた限局性のアロポー稽留性肢端皮膚炎の1症例を経験した。膿疱部の病理組織像に, 過角化·表皮突起の延長·Kogojの海綿状膿疱の所見が認められた。ステロイド剤外用·内服, 抗生剤の外用·内服は効果がなく, etretinate 10 mg(0.25mg/kg/日)が著効を示した。内服2週間後には膿疱の新生はなくなり, 18ヵ月経つ現在, 副作用もなく軽度の鱗屑を残すのみで, 爪甲の再生もみられ, 略治状態にある。アロポー稽留性肢端皮膚炎におけるetretinate少量内服療法の有用性について, 文献的考察をまじえ報告した。

収録刊行物

• 西日本皮膚科

  西日本皮膚科 60 (2), 146-149, 1998

  日本皮膚科学会西部支部

キーワード

• Dermatology

詳細情報

• CRID: 1390282679275731712
• NII論文ID: 130004474401
• NII論文ID: 10019137899
• NII書誌ID: AN00183881
• DOI: 10.2336/nishinihonhifu.60.146
• ISSN: 18804047
• ISSN: 03869784
• ISSN: http://id.crossref.org/issn/03869784
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/1998230564
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • Crossref
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可