早期胃癌に合併した紅皮症

下平 峰子, 後藤 由美子, 成澤 寛, 牧野 一郎, 中村 哲也, 住吉 金次郎

doi:10.2336/nishinihonhifu.60.438

早期胃癌に合併した紅皮症

DOI 被引用文献2件参考文献17件

下平峰子

佐賀医科大学内科学皮膚科
後藤由美子

佐賀医科大学内科学皮膚科
成澤寛

佐賀医科大学内科学皮膚科
牧野一郎

唐津赤十字病院外科
中村哲也

唐津赤十字病院外科
住吉金次郎

唐津赤十字病院外科

書誌事項

タイトル別名

A Case of Erythroderma Associated with Early Gastric Cancer.

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抄録

81歳の男性。初診の数ヵ月前からそう痒性皮疹の出現が認められ, 食欲低下, 全身倦怠感も伴うようになった。初診時, ほぼ全身に潮紅と粃糠様落屑を呈し紅皮症の状態であった。ステロイド内服, 外用をおこなったが, ステロイド減量により皮疹の再燃がみられた。悪性腫瘍の検索で早期胃癌が発見され, 切除後にステロイドを使用することなく皮疹の改善がみられ, 腫瘍性紅皮症と診断した。