慢性下腿潰ようを呈した抗リン脂質抗体症候群・シェーグレン症候群に尋常性乾せんを合併した1例

書誌事項

タイトル別名
  • A Case of a Chronic Leg Ulcer with Antiphospholipid Syndrome, Sjoegren's Syndrome and Psoriasis Vulgaris.

抄録

68歳,女性。初診の23年前から難治性下腿潰瘍があり半年前より悪化がみられた。悪化と同時期に尋常性乾癬の発症があり,1年前よりシェーグレン症候群の合併がみられた。下腿潰瘍が慢性に経過し,抗カルジオリピンβ2GP1抗体が陽性であったことから,抗リン脂質抗体症候群が合併していることが疑われた。また,潰瘍部の皮膚病理組織でsegmental hyalinizing vasculitisの像がみられたため,難治性下腿潰瘍の病因として,深部静脈血栓症と細動脈レベルの内膜障害を考えた。さらに,シェーグレン症候群による高ガンマグロブリン血症があり血液粘稠度の増加が悪化因子と考えた。

収録刊行物

  • 西日本皮膚科

    西日本皮膚科 64 (5), 548-551, 2002

    日本皮膚科学会西部支部

参考文献 (7)*注記

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キーワード

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282679275207296
  • NII論文ID
    130004474823
  • DOI
    10.2336/nishinihonhifu.64.548
  • ISSN
    18804047
    03869784
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • Crossref
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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