当院でのエキシマランプの使用経験

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タイトル別名
  • The Clinical Efficacy of a Monochromatic 308-nm Excimer Lamp for the Treatment of Various Skin Diseases
  • 治療 当院[九州大学大学院医学研究院]でのエキシマランプの使用経験
  • チリョウ トウ イン キュウシュウ ダイガク ダイガクイン イガク ケンキュウイン デ ノ エキシマランプ ノ シヨウ ケイケン

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抄録

近年,皮膚疾患治療における紫外線療法の位置付けが,その作用の解明が進み,また,実際の臨床での経験から,より高まってきている。中でも,ナローバンドUVB(nb-UVB)は,乾癬やアトピー性皮膚炎,慢性痒疹,菌状息肉症等の紅斑,そう痒等に優れた効果を発揮し,現在日常診療でよく使用されている。しかし,nb-UVBは健常部へも紫外線を照射してしまう不便さがあるため,限局性の軽度の病変に対しては治療を行いにくいのも事実である。ターゲット型nb-UVBは,308±2nmとnb-UVB(311nm±2nm)とほぼ同等の波長を持ち,健常部への紫外線照射を避けて罹患部のみに照射し,集中して治療を行うことが可能な機械である。今回我々は,当科通院中の患者25名に対し,ターゲット型nb-UVB器であるエキシマランプを用いて治療を行い,その効果を観察した。その結果を紹介し,過去の文献とともに考察する。

収録刊行物

  • 西日本皮膚科

    西日本皮膚科 71 (2), 192-200, 2009

    日本皮膚科学会西部支部

被引用文献 (4)*注記

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参考文献 (64)*注記

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