皮膚浸潤をきたした乳腺腺様嚢胞癌の１例

• 原田 剛佑

  光市立光総合病院外科

• 折田 雅彦

  光市立光総合病院外科

• 林 雅規

  光市立光総合病院外科

• 平田 健

  光市立光総合病院外科

• 守田 信義

  光市立光総合病院外科

• 星井 慶喜

  山口大学医学部附属病院病理部

• 濱野 公一

  山口大学大学院医学系研究科器官病態外科学分野（外科学第一）

書誌事項

タイトル別名

• A Case of Adenoid Cystic Carcinoma of the Breast with the Invasion to the Skin
• ヒフ シンジュン オ キタシタ ニュウセン センヨウ ノウホウガン ノ 1レイ
• 症例報告 皮膚浸潤をきたした乳腺腺様嚢胞癌の1例
• ショウレイ ホウコク ヒフ シンジュン オ キタシタ ニュウセンセン ヨウノウホウガン ノ 1レイ

抄録

乳腺腺様嚢胞癌は乳癌全体の約0.1％と稀であり，リンパ節転移や遠隔転移は非常に少なく，予後は局所治療のみで良好である．今回，皮膚浸潤を伴う局所進展が高度な乳腺腺様嚢胞癌の１例を経験したので報告する．症例は58歳，女性．左乳房C領域に圧痛を伴う７×５cmの腫瘤を触知して当院を受診した．皮膚の発赤を認め，腫瘍は皮膚に固定されていた．マンモグラフィでカテゴリー４，超音波検査では辺縁不整，境界不明瞭，内部エコー不均一な腫瘤を認めた．針生検を行い，腺様嚢胞癌が疑われた．胸筋温存乳房切除術，LevelⅠ腋窩リンパ節郭清を行った．ホルモン受容体はER（-），PgR（-），HER2（-）であり，リンパ節転移は認めなかった．術後は補助療法を行わず経過観察のみを行い，７年経過したが，再発・転移は認めていない．本疾患は局所進展の程度に関わらず，局所治療が適切に行われれば良好な予後が期待できると考えられた．

収録刊行物

• 山口医学

  山口医学 63 (1), 43-47, 2014

  山口大学医学会

キーワード

• 乳癌
• 腺様嚢胞癌
• 皮膚浸潤

詳細情報

• CRID: 1390282679811588480
• NII論文ID: 130004476037
• NII書誌ID: AN00243156
• DOI: 10.2342/ymj.63.43
• ISSN: 18804462
• ISSN: 05131731
• NDL書誌ID: 025252072
• Web Site: https://petit.lib.yamaguchi-u.ac.jp/23218
• Web Site: https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I025252072
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2014175460
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • IRDB
  • NDL
  • Crossref
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可