重症心身障がい児における胃瘻造設術後の持続血糖モニター

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  • Validation of Continuous Glucose Monitoring in Severely Handicapped Children and Adolescents With Gastrostomy
  • -食後高血糖の詳細とその対処法の考察-

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抄録

【目的】胃瘻造設後の重症心身障がい児は食中・食後の高血糖を来すことが多いが、あまり気づかれていない。その実態を明らかにし、対処法を検討した。【方法】21名(男13名、女8名)の障がい児で、持続血糖測定器を使用し、72時間連続の血糖を測定した。食後高血糖の有無を年齢、胃瘻造設後年数、粗大運動能力、体格で評価した。血糖は、半消化態経腸栄養剤以外に、αグルコシダーゼ阻害剤、糖尿病用半消化態流動食2種、ミキサー食を投与して変化を見た。【結果】21名中11名で食後血糖が180 mg/dLを越えた。食後高血糖の有無で、評価項目に有意差はなかった。食後高血糖対処法の中では、ミキサー食が短時間注入で、血糖上昇が一番軽微であった。【結論】多くの障がい児で胃瘻造設後、食後高血糖が起こっている。ミキサー食が食後高血糖に対して最良の対処法である。

収録刊行物

  • 静脈経腸栄養

    静脈経腸栄養 29 (2), 749-756, 2014

    日本静脈経腸栄養学会

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