タバコ窩に発生した橈骨動脈瘤の1例
書誌事項
- タイトル別名
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- A Case of Radial Artery Aneurysm in the Anatomical Snuff Box
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抄録
橈骨動脈は手背タバコ窩では筋に覆われず,些細な外傷でも瘤化の原因となりうる.橈骨動脈末梢領域の側副血行路の発達は個体差が大きく,瘤切除後の血行再建術の適応には末梢血流の評価が重要である.症例は48歳男性.徐々に増大する左手背の拍動性腫瘤を主訴に当院を受診した.超音波検査とMRA検査からタバコ窩に発生した径13 mmの橈骨動脈瘤と診断し,瘤破裂のリスクを考慮し手術を施行した.術中,左拇指の経皮酸素分圧(TcpO2)を経時的にモニターし,動脈瘤中枢側の橈骨動脈を遮断後にTcpO2の低下を認め,血行再建術の適応と考えた.橈骨動脈と第1背側中手動脈の端々吻合を手術用顕微鏡下で施行した.血流再開後に同部位のTcpO2は改善した.病理検査結果は真性瘤であり,些細な外傷が原因で発症した可能性が考えられた.タバコ窩橈骨動脈瘤は本邦でこれまでに6例が報告されている.術中の血流評価にTcpO2測定は有用と考えられた.
収録刊行物
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- 日本血管外科学会雑誌
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日本血管外科学会雑誌 20 (5), 801-806, 2011
特定非営利活動法人 日本血管外科学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679391044480
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- NII論文ID
- 130004490382
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- ISSN
- 1881767X
- 09186778
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可