Angiosome を考慮した血行再建後の集学的治療により救肢できた1 例

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  • A Case of Combined Vascular Reconstruction Approach Taking into Account the Angiosome Concept in a Patient with Critical Limb Ischemia

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抄録

要旨:症例は51 歳女性.全身性エリテマトーデス,末期腎不全で維持透析中である.左足趾潰瘍壊疽に対し前医で前脛骨動脈,腓骨動脈に血管内治療が行われたが治癒しないため,膝下での大切断を勧められた.自宅近くでの加療を希望され当科紹介となった.血管造影検査では前脛骨動脈は開存しているものの,後脛骨動脈領域の血流は乏しく,皮膚灌流圧も足底部は低値であった.自家静脈グラフトを用いた左膝窩動脈-後脛骨動脈バイパス術,左足中足骨切断を施行した.切除断端の肉芽の盛り上がりは良好であった.グラフト閉塞予防のためにヘパリンを投与していたが術後7 日目に閉塞した.しかし,前脛骨動脈に対する血管内治療,持続陰圧閉鎖療法,分層植皮術などの集学的治療を行ったところ,救肢できた.

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