可変式ロングパルスダイレーザー（Vビーム®）の臨床的有用性

• 服部 尚子

  東芝病院　皮膚科

• 朝比奈 昭彦

  相模原病院　皮膚科

• 渡辺 孝宏

  東京大学医学部附属病院　皮膚科

• 白井 明

  公立学校共済組合　関東中央病院　皮膚科

• 鑑 慎司

  東京大学医学部附属病院　皮膚科

• 渡辺 玲

  東京大学医学部附属病院　皮膚科

• 岸 晶子

  虎ノ門病院　皮膚科

• 大原 國章

  虎ノ門病院　皮膚科

書誌事項

タイトル別名

• Clinical availability of 595nm-long pulsed dye laser with adjustable pulse duration (Vbeam®)

抄録

可変式ロングパルスダイレーザー（Vビーム^®，595nm-long pulsed dye laser with adjustable pulse duration (ALPDL)）は波長595nm，最大出力40 J/cm²のパルスダイレーザーであるが，パルス幅が可変（0.45ms～40ms）で，ダイナミック・クーリング・デバイス^®とよばれるテトラフルオロエタンガス（－26.1℃）による皮膚冷却装置を付属していると言う特徴を有する．従来型の機種より波長の長いことから，より深くまでレーザー光が到達し，長いパルス幅，大きい出力により，より少ない副作用で，より大きな血管をターゲットとできる．ALPDLは5種類の円形のハンドピースと3x10mmの矩形のハンドピースを装着することができる．色素斑用ハンドピースは，患部の血管を障害することなく，老人性色素斑等の色素性病変を治療可能としている．<BR>ALPDLは，単純性血管腫，苺状血管腫，毛細血管拡張症，老人性色素斑，ウイルス性疣贅，　瘡，肥厚性瘢痕／ケロイド，乾癬，光老化等，様々な病変の治療に利用され，有効であるとの報告が示されている．ALPDLのこれらの疾患への治療可能性について報告する．

収録刊行物

• 日本レーザー医学会誌

  日本レーザー医学会誌 27 (4), 270-279, 2006

  特定非営利活動法人 日本レーザー医学会

キーワード

• 可変式ロングパルスダイレーザー
• Vビーム<SUP>®</SUP>
• 単純性血管腫
• 疣贅
• ケロイド

詳細情報

• CRID: 1390282679744131200
• NII論文ID: 130004491983
• DOI: 10.2530/jslsm.27.270
• ISSN: 18811639
• ISSN: 02886200
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • Crossref
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可