書誌事項
- タイトル別名
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- Search for novel pancreatitis-associated genes
抄録
1996年,遺伝性膵炎の原因としてカチオニックトリプシノーゲン(PRSS1)遺伝子変異が同定されて以降,種々の膵炎関連遺伝子異常が報告されてきた.これまでは膵分泌性トリプシンインヒビター(SPINK1)遺伝子など,トリプシンの活性化・不活性化に関わる遺伝子異常が中心であった.最近,遺伝子異常の結果,膵腺房細胞内に小胞体ストレスを起こすことが,新たな膵炎発症機序として注目されている.家族歴の濃厚な遺伝性膵炎でさえ約30%の家系で原因遺伝子は不明である.次世代シークエンサーは,従来型に比較し一度に膨大なDNAデータの処理・解析が可能であり,新規膵炎関連遺伝子同定に有用なツールと考えられる.今後,次世代シークエンサーを用いた網羅的解析により新たな膵炎関連遺伝子が同定され,膵炎のさらなる病態解明が進むことが期待される.<br>
収録刊行物
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- 膵臓
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膵臓 29 (1), 51-58, 2014
一般社団法人 日本膵臓学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001204640103936
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- NII論文ID
- 130004496051
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- ISSN
- 18812805
- 09130071
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可