医用加速器Varian Clinac 2100Cのモンテカルロシミュレーション
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- 荒木 不次男
- 熊本大学医学部保健学科放射線技術科学専攻
書誌事項
- タイトル別名
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- MONTE CARLO SIMULATIONS FOR A VARIAN CLINAC 2100C ACCELERATOR
- ―4MVと10MV-X線の線量分布, エネルギースペクトル, 角度分布, フルエンス分布, 平均エネルギー分布の分析―
- —DOSE DISTRIBUTION, ENERGY SPECTRA, ANGULAR SPREAD, FLUENCE PROFILES AND MEAN ENERGY PROFILES OF 4 AND 10 MV PHOTON BEAMS—
抄録
本研究では, 実際的な光子ビームの詳細な特性, すなわち線量分布, エネルギースペクトル, 角度分布, フルエンス分布, 平均エネルギー分布の分析について報告する. この分析は, エネルギーと照射野サイズの違いによる光子, 一次光子, 混入電子と陽電子の総合的な情報を含んでいる. Varian Clinac 2100C加速器の4MVと10MV-X線のシミュレーションにはEGSnrc/BEAMnrcモンテカルロコードを用いた. 光子ビームのシミュレーションにおいて, 粒子が存在する場所あるいは粒子が相互作用を生じる場所を含む各粒子のすべてのヒストリーに関する情報はPhase space filesに保存される. 各粒子の線量分布 (深部量曲線と線量プロファイル) の計算には保存されたPhase space filesを用いた. ファントム表面における各粒子成分のエネルギースペクトル, 角度分布, フルエンス分布, 平均エネルギー分布の分析にもPhase space filesを入力データとして繰り返し使用した. シミュレーションした光子ビームの精度は実測の線量分布との比較から検証した. モンテカルロシミュレーションと実測の深部線量曲線は, 10MVの照射野40×40cm2のビルドアップ領域を除いてすべてのビームで良い一致であった. 実測の深部量曲線の算出においては, 測定した電離量曲線を水/空気制限衝突質量阻止能比を用いて変換した. 4MVでの混入荷電粒子による表面線量は, 照射野10×10cm2と40×40cm2でそれぞれ最大線量の6%と26%であった. 同様に, 10MVではそれぞれ7%と23%であった. しかしながら, ファントム表面における混入荷電粒子のフルエンスは, すべての場合において入射光子フルエンスの1%未満に過ぎなかった.
収録刊行物
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- 日本放射線腫瘍学会誌
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日本放射線腫瘍学会誌 17 (2), 53-63, 2005
一般社団法人 日本放射線腫瘍学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679306810112
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- NII論文ID
- 130004497064
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- ISSN
- 18819885
- 10409564
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可