No. 17とNo. 21染色体との間に複雑な構造異常を認めた急性骨髄巨核球性白血病の1小児例

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タイトル別名
  • Complex Chromosome Aberrations Between No. 17 and No. 21 in Acute Myelomegakaryocytic Leukemia: A Case Report

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抄録

症例は10カ月男児。発熱を主訴に当院に入院した。電顕細胞化学的に急性骨髄巨核球性白血病と考えられ,化学療法施行したが完全寛解には到達せず全経過17カ月で死亡した。骨髄細胞の染色体分析で45, XY, -17, -21, +dir tan dup (17;21) (17 pter→cen→17q25::17q21→17q25;21q11→21qter)を認め,さらに同様の構造異常が4倍体,8倍体で構成された細胞にも認められた。これらの結果はCFU-Meg, CFU-GMに分化する前段階のprogenitor cellでの腫瘍化が考えられるが,核型進化して生じた可能性も否定できない。

収録刊行物

  • 臨床血液

    臨床血液 33 (3), 402-404, 1992

    一般社団法人 日本血液学会

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