直接クームスおよび血小板関連IgGが陽性であった多系統異形成を伴う急性骨髄性白血病

書誌事項

タイトル別名
  • Acute myelogenous leukemia with multilineage myelodysplasia, positive direct Coombs test, and elevated levels of platelet-associated IgG
  • 症例報告 直接クームスおよび血小板関連IgGが陽性であった多系統異形成を伴う急性骨髄性白血病
  • ショウレイ ホウコク チョクセツ クームス オヨビ ケッショウバン カンレン IgG ガ ヨウセイ デ アッタ タケイトウ イケイセイ オ トモナウ キュウセイ コツズイセイ ハッケツビョウ

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抄録

症例は75歳,男性。汎血球減少の精査の目的で2005年10月30日に入院となった。骨髄では芽球が30.4%存在し,血球異形成も認めたため,WHO分類でのacute myelogenous leukemia with multilineage dysplasia (AML with MLD)と診断した。また直接クームステストが陽性であり,PAIgG値の上昇を認めた。本症例に対してprednisoloneを併用したCAG療法を施行したところ,完全寛解となり,同時に直接クームステストの陰性化とPAIgG値の正常化とともに貧血と血小板減少の改善を認めた。しかし,AMLの再発時に直接クームステストが再び陽性となり,PAIgG値も再上昇した。直接クームスおよびPAIgGが陽性であったAML with MLDはこれまで報告がなく,本症例ではAML with MLDが血球減少の原因である可能性が示唆された。

収録刊行物

  • 臨床血液

    臨床血液 48 (5), 407-411, 2007

    一般社団法人 日本血液学会

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