開放性頭部損傷後に多発性脳神経麻痺で発症し,2年後の脳生検にて中枢神経原発性悪性リンパ腫と診断された1例

書誌事項

タイトル別名
  • A case of primary central nervous system lymphoma after open head injury
  • 症例報告 開放性頭部損傷後に多発性脳神経麻痺で発症し,2年後の脳生検にて中枢神経原発性悪性リンパ腫と診断された1例
  • ショウレイ ホウコク カイホウセイ トウブ ソンショウ ゴ ニ タハツセイ ノウ シンケイ マヒ デ ハッショウ シ,2ネンゴ ノ ノウセイケン ニテ チュウスウ シンケイ ゲンパツ ショウワルセイ リンパ シュ ト シンダン サレタ 1レイ

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抄録

症例は66歳男性である.開放性頭部外傷後の抗生剤加療1カ月後より,多発性脳神経麻痺が出現した.Partially treated meningitisによるものと考え,抗生・抗菌剤を投与し症状改善したが,対光反射消失,眼球運動制限,難聴,髄液細胞数増多と糖低下が持続した.6カ月後のMRIで脳幹・頸髄に,ガドリニウム(Gd)で造影される多発性腫瘤病変をみとめ,炎症関連病変と考えた.抗生剤とステロイド剤にて,画像所見は改善したが,臨床症状と髄液異常は持続した.外傷から1年9カ月後にMRIで脳幹部・小脳にGdで造影される多発性腫瘤病変が出現し,生検でびまん性大細胞型B細胞性リンパ腫と診断された.<br>

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参考文献 (11)*注記

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