痙縮に対するボツリヌス療法

書誌事項

タイトル別名
  • Treatment of spasticity with botulinum toxin

抄録

多くの脳卒中患者の機能回復は発症後6ヵ月がピークとなり,その後の回復は見込めないとされていたが,ボツリヌス治療により長期の回復が得られる可能性が出てきた.ボツリヌス毒素はこれまで重要視されていた神経筋接合部への影響だけでなく,脊髄への直接的な影響も考えられるようになっている.このため,ボツリヌス毒素は異常な筋伸張反射の亢進を正常化させ,機能を回復させる可能性が考えられる.<br>実際の治療では,まず治療目標を設定し,適切に目的となる筋肉へボツリヌス毒素を投与し,その直後に注射された筋肉へ運動療法をおこなうことが重要と考える.また治療間隔を最短期間の3ヵ月に設定することが,重要である.

収録刊行物

  • 臨床神経学

    臨床神経学 53 (11), 1258-1260, 2013

    日本神経学会

参考文献 (6)*注記

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205035716096
  • NII論文ID
    130004505406
  • DOI
    10.5692/clinicalneurol.53.1258
  • COI
    1:STN:280:DC%2BC2c3itlyhtA%3D%3D
  • ISSN
    18820654
    0009918X
  • PubMed
    24291949
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • Crossref
    • PubMed
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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