マイクロRNAと神経変性疾患

書誌事項

タイトル別名
  • MicroRNA in neurodegenerative disorders

抄録

マイクロRNA(microRNA; miRNA)は標的遺伝子のメッセンジャーRNA(mRNA)に結合することで,遺伝子の発現抑制をおこなう.こうした遺伝子発現制御が癌や神経変性などの病態を修飾することが示されている.筆者らは球脊髄性筋萎縮症(SBMA)のマウスモデルにおいて発現が上昇しているmiRNAとしてmiR-196aを同定し,それをアデノ随伴ウイルス(AAV)ベクターをもちいてマウスモデルに遺伝子導入することによって,病因蛋白質である変異アンドロゲン受容体の発現を抑制し,運動ニューロン変性を抑止できることを明らかにした.内因性の核酸を利用した治療法として,今後miRNA の他の疾患への応用が期待される.

収録刊行物

  • 臨床神経学

    臨床神経学 53 (11), 942-944, 2013

    日本神経学会

参考文献 (10)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205036234496
  • NII論文ID
    130004505476
  • DOI
    10.5692/clinicalneurol.53.942
  • COI
    1:STN:280:DC%2BC2c3itlOitQ%3D%3D
  • ISSN
    18820654
    0009918X
  • PubMed
    24291840
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • Crossref
    • PubMed
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

問題の指摘

ページトップへ