特発性血小板減少性紫斑病を合併した抗アクアポリン4抗体陽性脊髄炎の1例

書誌事項

タイトル別名
  • A case of myelitis with anti-aquaporin 4 antibody concomitant with immune thrombocytopenic purpura

抄録

症例は44歳女性である.両下肢不全麻痺,両下肢および右体幹部の異常感覚をみとめ,第4~10胸椎レベルにわたる長大な病変の抗アクアポリン4(Aquaporin-4; AQP4)抗体陽性脊髄炎を呈した.加えて本例は,Helicobacter pyloriH. pylori)菌感染をともなった特発性血小板減少性紫斑病(immune thrombocytopenic purpura; ITP)を合併していた.治療としてステロイド療法にて脊髄炎の改善をみとめた.さらに,H. pylori菌の除菌療法を加えたところ,血小板数の増加,抗AQP4抗体価の低下をみとめ,異常感覚も改善し良好な経過が継続している.ITPおよび脊髄炎の経過にH. pylori菌の関与が示唆された.

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参考文献 (14)*注記

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205037489280
  • NII論文ID
    130004505566
  • DOI
    10.5692/clinicalneurol.54.195
  • COI
    1:STN:280:DC%2BC2cnhtFygtA%3D%3D
  • ISSN
    18820654
    0009918X
  • PubMed
    24705832
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • Crossref
    • PubMed
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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