頭蓋表層の解剖学的要因による頭皮神経痛と頭痛―眼窩上神経痛・後頭神経痛・開頭術後頭痛―

  • 清水 曉
    横浜市立脳血管医療センター脳神経外科

書誌事項

タイトル別名
  • Scalp neuralgia and headache elicited by cranial superficial anatomical causes: supraorbital neuralgia, occipital neuralgia, and post-craniotomy headache

抄録

眼窩上神経痛と後頭神経痛は代表的な頭皮神経痛である.従来,特発性とされたこれらの頭皮神経痛の中に,頭皮感覚神経への頭蓋表層構造の機械的刺激によるものがあることが近年明らかにされている.眼窩上神経痛は表情筋による眼窩上神経の絞扼が,後頭神経痛は後頸部筋群による後頭神経群の絞扼(主に頭半棘筋による大後頭神経の絞扼)および後頭動脈と大後頭神経の接触が原因となりえる.近年,これらの解剖学的原因への外科的減圧術が試行されている.また,開頭術後頭痛にも頭皮感覚神経の障害が関与し,あらゆる開頭術にこのリスクがある.頭痛症例に開頭術の既往があれば,これも鑑別診断として考慮する.

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参考文献 (28)*注記

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205034917248
  • NII論文ID
    130004505576
  • DOI
    10.5692/clinicalneurol.54.387
  • COI
    1:STN:280:DC%2BC2cfjvFeksw%3D%3D
  • ISSN
    18820654
    0009918X
  • PubMed
    24943074
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • Crossref
    • PubMed
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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