妊娠20週妊婦の胆石胆嚢炎に対して腹腔鏡下胆嚢摘出術を施行した1例

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  • A Case of Laparoscopic Cholecystectomy for a Woman in the 20th Week of Pregnancy

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抄録

症例は34歳の妊婦。妊娠前より胆嚢結石を指摘されていたが,無症状であったため放置していた。妊娠10週目に突然の腹痛のため近医を受診し,胆石胆嚢炎と診断され当院に紹介された。中等症急性胆嚢炎に対し絶食,抗菌薬投与により軽快したが,手術適応ありと判断し,妊娠20週目に腹腔鏡下胆嚢摘出術を施行した。子宮底を臍上2横指の位置に認めたため,第1トロカーを臍上3横指においた。胆嚢は肝床部に強固に癒着し,内部に混合石を認めた。母・胎児共に術後経過は順調で,第5病日に退院した。今回,妊娠時の胆石胆嚢炎に対し安全に腹腔鏡下胆嚢摘出術を施行し得た1例を経験したので,同手術を施行する際の留意点を中心に報告する。

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