腹部救急疾患におけるNST

  • 片山 寛次
    福井大学医学部附属病院NST 福井大学医学部附属病院がん診療推進センター
  • 村上 真
    福井大学医学部附属病院NST 福井大学医学部附属病院第1外科
  • 北山 冨士子
    福井大学医学部附属病院NST 福井大学医学部附属病院栄養部
  • 早瀬 美香
    福井大学医学部附属病院NST 福井大学医学部附属病院栄養部
  • 立平 宏美
    福井大学医学部附属病院NST 福井大学医学部附属病院栄養部
  • 斎木 明子
    福井大学医学部附属病院NST 福井大学医学部附属病院薬剤部
  • 大中 博晶
    福井大学医学部附属病院NST 福井大学医学部附属病院薬剤部
  • 橋本 儀一
    福井大学医学部附属病院NST 福井大学医学部附属病院検査部
  • 小竹林 徳子
    福井大学医学部附属病院看護部
  • 山口 明夫
    福井大学医学部附属病院第1外科

書誌事項

タイトル別名
  • Role of the Nutritional Support Team in Emergency Abdominal Care

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抄録

要旨:2002年4月から全学的にNST活動を開始した。医師の60人以上がTNT講習会を履修者で,NSTの対象はICU症例,臓器不全例が多い。9年間のサポート症例は940例,延べ5,470回で,腹部救急疾患は59症例に対し延べ481回行われた。消化管穿孔12例,縫合不全11例,腹部外傷6例,大動脈瘤破裂3例,短腸症候群5例,重症急性膵炎例7例,出血性腸炎2例,虚血性腸炎3例,偽膜性腸炎3例,急性肝炎6例であった。積極的に血糖を150mg/dL以下を目標にコントロールした。循環不全症例ではまずは中心静脈栄養が行われた。腸管が使える場合は早期経腸栄養を採用した。腎不全であっても透析と120%以上のアミノ酸を投与した。呼吸不全,重症感染症時には,n3系脂肪酸,抗酸化剤を多く配合しアルギニンを減量した抗炎症性機能性製剤を使用した。EN時の下痢では,検尿テステープによる潜血と蛋白検査,便中CD毒素検出が有用であった。

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参考文献 (10)*注記

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