血糖変動指標としての1,5-AG測定の有用性と治療効果判定への応用

書誌事項

タイトル別名
  • 1,5-AG as an Index of Glycemic Variability and Its Application to Therapy Evaluation
  • 診断・治療(食事・運動・薬物) 血糖変動指標としての1,5-AG測定の有用性と治療効果判定への応用
  • シンダン ・ チリョウ(ショクジ ・ ウンドウ ・ ヤクブツ) ケットウ ヘンドウ シヒョウ ト シテ ノ 1,5-AG ソクテイ ノ ユウヨウセイ ト チリョウ コウカ ハンテイ エ ノ オウヨウ

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抄録

1,5-anhydroglucitol(AG)の血糖変動指標としての有用性を検証するため,連続血糖測定システム(CGM)で得られた血糖変動と1,5-AGとの相関,治療法によるHbA1cと1,5-AGの分布の相違,DPP-4阻害薬投与前後でHbA1cと1,5-AGの変化を調べた.1,5-AGはCGMで得られた血糖値の標準偏差およびMAGEと負の相関が認められた.治療法による検討では,HbA1c値によらず,1,5-AG<10 μg/mlの場合,SU薬/インスリン治療患者の割合が多く,これらの薬剤は血糖変動抑制効果が不充分である可能性が示唆された.DPP-4阻害薬投与によりHbA1c低下と1,5-AG上昇がみられ,この薬剤は血糖変動抑制効果を有することが示唆された.1,5-AGは血糖変動指標として有用であり,血糖変動を抑えるために1,5-AG値を10 μg/ml以上にする治療の選択が必要である.

収録刊行物

  • 糖尿病

    糖尿病 57 (4), 227-234, 2014

    一般社団法人 日本糖尿病学会

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