当院における子宮切除断端細胞診の従来法とBD SurePath^TM法の比較検討

• 小関 久恵

  奈良県立医科大学附属病院病院病理部

• 西川 武

  奈良県立医科大学附属病院病院病理部

• 竹内 真央

  奈良県立医科大学附属病院病院病理部

• 田邊 雅世

  奈良県立医科大学附属病院病院病理部

• 田中 京子

  奈良県立医科大学附属病院病院病理部

• 山口 弘美

  奈良県立医科大学附属病院病院病理部

• 武田 麻衣子

  奈良県立医科大学病理診断学講座

• 榎本 泰典

  奈良県立医科大学病理診断学講座

• 小林 浩

  奈良県立医科大学産婦人科学教室

• 笠井 孝彦

  奈良県立医科大学病理診断学講座

書誌事項

タイトル別名

• Comparison of conventional and liquid-based cytology for vaginal stump cytology in SurePath^TM preparations in our hospital
• Comparison of conventional and liquid-based cytology for vaginal stump cytology in SurePathTM preparations in our hospital

抄録

目的 : 婦人科子宮腟部・頸部 (以下, 移行帯), 子宮切除断端 (以下, 断端) 細胞診においての直接塗抹法 (以下, 従来法) と BD SurePath^TM法との比較検討を行い, 移行帯細胞診とともに, 断端細胞診においての BD SurePath^TM法の有用性を明らかにする.<br>方法 : 1 ヵ月間において当院婦人科外来にて, 移行帯, 断端細胞診を施行した 433 例 (移行帯 318 例, 断端 115 例) を対象とした. 標本作製にはスプリットサンプル法を採用し, マッチドペア・盲検試験法により細胞判定を行い, 標本の適否, 背景所見の影響, 判定結果について検討を行った.<br>成績 : 標本の適否については, 不適正率が移行帯, 断端ともに有意に減少した. 背景所見は, 従来法に比べ BD SurePath^TM法において, 赤血球, 好中球ともに有意に減少した. 判定結果は, LSIL の判定率が移行帯, 断端ともに判定率があがった.<br>結論 : 移行帯細胞診に加え, 断端細胞診においても, 従来法に比べ, BD SurePath^TM法は標本の不適正率を有意に減少させ, 診断精度の向上が期待された.

収録刊行物

• 日本臨床細胞学会雑誌

  日本臨床細胞学会雑誌 52 (3), 218-223, 2013

  公益社団法人　日本臨床細胞学会

キーワード

• Cervical cytology
• Liquid based cytology
• Junctional zone
• Vaginal stump

詳細情報

• CRID: 1390282679672325248
• NII論文ID: 10031158818
• NII書誌ID: AN00198721
• DOI: 10.5795/jjscc.52.218
• ISSN: 18827233
• ISSN: 03871193
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2013258167
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • Crossref
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可