後腹膜悪性間葉腫の1例

書誌事項

タイトル別名
  • A CASE OF A RETROPERITONEAL MALIGNANT MESENCHYMOMA

この論文をさがす

抄録

症例は65歳, 男性. 平成18年1月に腹部腫瘤を自覚し, 2月に近医で巨大肝腫瘍を疑われて当科に紹介された. 腹部に直径25cmの可動性不良な腫瘤を触知し, 腹部造影CT検査で肝右葉の尾側, 上行結腸の腹側に径24×16×9cmの不整形腫瘤を認め, 胆嚢, 膵, 十二指腸は圧排されていた. 腹腔内GISTあるいは脂肪肉腫を疑い3月14日手術を施行した. 腫瘍は後腹膜由来で肝S6, 横行結腸と強く癒着していたため, 腫瘍切除, 肝S6部分切除, 横行結腸切除術を行った. 術中・標本所見からは脂肪肉腫を疑ったが病理組織学的に腫瘍内に脂肪肉腫や軟骨肉腫といった多彩な肉腫成分を認め, 悪性間葉腫 (malignant mesenchymoma) と診断された.

収録刊行物

参考文献 (34)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ