特発性上腰ヘルニアの1例

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  • A CASE OF IDIOPATHIC SUPERIOR LUMBAR HERNIA

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抄録

解剖学的抵抗減弱部位として知られている上腰三角, 下腰三角より発生する腰ヘルニアは, 比較的稀な疾患である. 今回われわれは特発性上腰ヘルニアの1例を経験したので, 若干の文献的考察を加え報告する.<br>症例は67歳, 女性. 右腰背部膨隆を主訴に受診した. 右腰背部に約6cm大の境界不明瞭, 弾性軟な無痛性の腫瘤を認めた. CTにて右内腹斜筋と脊柱起立筋の間に腹壁欠損部を認め, 同部より皮下に突出する後腹膜脂肪織を認めたため, 上腰ヘルニアと診断した. 手術は後腹膜脂肪織を還納後, 内腹斜筋と脊柱起立筋を直接縫合し, さらにMarlex Meshを被覆縫着した. 術後, 現在まで再発を認めていない.

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