慢性アルコール性膵炎に続発した非外傷性脾破裂の1例

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タイトル別名
  • A CASE OF NONTRAUMATIC SPLENIC RUPTURE ASSOCIATED WITH ALCOHOLIC CHRONIC PANCREATITIS

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抄録

症例は77歳の飲酒歴のある男性で,突然心窩部痛が出現し,脾破裂と診断され緊急手術を施行,脾臓の破裂と仮性嚢胞が確認された.脾臓摘出を施行し,組織学検査の結果,膵炎による脾動脈瘤の破裂の可能性が示唆された.術後,膵液瘻の治療に難渋したが軽快し外来にて経過観察中である.非外傷性の脾破裂はまれな疾患で,原因はアルコール性慢性膵炎,血液・代謝性疾患,感染症,悪性腫瘍などが知られている.アルコール性慢性膵炎に続発した脾動脈瘤の破綻によると思われる脾破裂に対し,脾臓摘出を施行し救命した1例を経験したため報告する.

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参考文献 (17)*注記

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