乳房Paget病の5例

• 柏木 伸一郎

  大阪市立大学大学院医学研究科腫瘍外科学講座

• 崎村 千恵

  大阪市立大学大学院医学研究科腫瘍外科学講座

• 川尻 成美

  大阪市立大学大学院医学研究科腫瘍外科学講座

• 高島 勉

  大阪市立大学大学院医学研究科腫瘍外科学講座

• 小野田 尚佳

  大阪市立大学大学院医学研究科腫瘍外科学講座

• 若狭 研一

  大阪市立大学大学院医学研究科診断病理学

• 平川 弘聖

  大阪市立大学大学院医学研究科腫瘍外科学講座

書誌事項

タイトル別名

• Five cases of Paget's disease of the breast
• 症例 乳房Paget病の5例
• ショウレイ チブサ Pagetビョウ ノ 5レイ

抄録

乳房Paget病は乳癌細胞が乳頭もしくは乳輪の表皮内に進展したもので，乳頭や乳輪に発赤やびらんを生じることによって発見される．浸潤性腫瘤を形成する場合はPagetoid型として扱われ，浸潤性腫瘤を認めないPaget型と鑑別される．術前，Paget型との診断にて手術を施行し，永久標本にてリンパ節転移が高率なPagetoid型と診断に至るケースも存在する．Pagetoid型はPaget型と類似した皮膚所見を呈するものの，予後や治療方法が異なり，腋窩リンパ節転移の有無を的確に評価することが重要である．当科で経験した乳房Paget病5例を報告する．全症例で浸潤性腫瘤を認めなかったため，Paget型であると考えられた．手術ではセンチネルリンパ節生検を施行し，転移を認めなかった．Paget病の手術は，最初から腋窩リンパ節郭清を省略するのではなく，センチネルリンパ節生検を施行するのが妥当だと考えられた．

収録刊行物

• 日本臨床外科学会雑誌

  日本臨床外科学会雑誌 73 (11), 2763-2767, 2012

  日本臨床外科学会

キーワード

• Paget病
• センチネルリンパ節生検
• 乳房温存手術

詳細情報

• CRID: 1390282679829452672
• NII論文ID: 10031147757
• NII書誌ID: AA11189709
• DOI: 10.3919/jjsa.73.2763
• ISSN: 18825133
• ISSN: 13452843
• NDL書誌ID: 030740386
• Web Site: https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I030740386
• Web Site: https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjsa/73/11/73_2763/_pdf
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2013086436
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • NDL
  • Crossref
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可