二度の手術を要した胃全摘後Roux-en-Y吻合部逆行性腸重積の1例

• 北 健吾

  遠軽厚生病院外科

• 矢吹 英彦

  遠軽厚生病院外科

• 稲葉 聡

  遠軽厚生病院外科

• 小原 啓

  遠軽厚生病院外科

• 庄中 達也

  遠軽厚生病院外科

• 渡邊 賢二

  遠軽厚生病院外科

書誌事項

タイトル別名

• A case report of a relapsed retrograde intussusception at a Roux-en-Y anastomosis after total gastrectomy requiring two surgeries
• 症例 二度の手術を要した胃全摘後Roux-en-Y吻合部逆行性腸重積の1例
• ショウレイ ニド ノ シュジュツ オ ヨウシタ イ ゼンテキゴ Roux-en-Y フンゴウブ ギャッコウセイ チョウジュウ セキ ノ 1レイ

抄録

症例は76歳男性で，54歳時に胃癌にて胃全摘（Roux-en-Y再建）．75歳時突然の上腹部痛にて受診した．CTでは上腹部の拡張腸管内に同心円状層状構造の腫瘤像を認め，イレウス管造影ではY吻合部でカニ爪様の途絶を認めた．腸重積による腸閉塞を疑い開腹した．Y吻合部より肛門側の空腸が逆行性に重積していた．整復し空腸を一部切除した．先進部分に異常は認めなかった．1年後，同様に突然の上腹部痛にて受診した．CTより腸重積症の再発と診断し開腹した．Y吻合部の逆行性腸重積症であり，Y吻合部を含めて空腸を切除，再吻合した．以後再々発は認めていない．胃切除後の腸重積症は突然の上腹部痛，嘔吐で発症し，CTでは層状構造の腫瘤像が特徴的である．先進部腸管の異常を認めることはまれで，機械的因子や機能的因子が原因として推測される．胃切除後の腸重積症はまれではあるが，術後腸閉塞の原因疾患の一つとして念頭に置く必要がある．

収録刊行物

• 日本臨床外科学会雑誌

  日本臨床外科学会雑誌 74 (2), 391-395, 2013

  日本臨床外科学会

キーワード

• 胃全摘
• Roux-en-Y再建
• 腸重積

詳細情報

• CRID: 1390001204852934528
• NII論文ID: 10031165575
• NII書誌ID: AA11189709
• DOI: 10.3919/jjsa.74.391
• ISSN: 18825133
• ISSN: 13452843
• NDL書誌ID: 030742469
• Web Site: https://asahikawa-med.repo.nii.ac.jp/records/4938
• Web Site: https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I030742469
• Web Site: https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjsa/74/2/74_391/_pdf
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2013217432
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • IRDB
  • NDL
  • Crossref
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可